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外来診療
精神疾患について
統合失調症
統合失調症の症状は、陽性症状と陰性症状の2つに分類されます。陽性症状には幻覚、妄想、思考の散漫さ、異常な行動が含まれ、陰性症状には意欲の低下、感情の減退、社会的な引きこもりが含まれます。治療には、薬物療法、薬物非使用の精神療法、リハビリテーションが取り入れられます。

躁うつ病(双極性感情障害)
躁うつ病は、気分が高揚した躁状態と、意気消沈するうつ状態が交互に現れる疾患です。症状の程度や発症頻度は個人によって異なり、一定ではありません。治療法としては、薬物療法や認知行動療法などが選択されます。

うつ病
うつ病は、憂うつな気分や悲観的な思考、興味喪失、睡眠障害などの症状が現れ、時には自殺願望も生じることがあります。これらの症状が2週間以上続く場合、うつ病が疑われます。治療においては、まず休息をとり、心身がリラックスできる環境を整えることが重要です。さらに、薬物療法や精神療法などが行われることがあります。

不眠症(睡眠障害)
不眠症は、寝つきが悪い、浅い眠り、何度も目が覚めるなどの症状が見られ、日中の眠気、疲労感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などが生活に支障をもたらすことがあります。不眠症の原因を特定し、睡眠薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬などの処方が行われることがあります。

認知症
認知症は、脳の機能障害が持続的に進行する病態で、記憶力や判断力の低下などが顕著であり、日常生活に支障が生じることがあります。認知症は、どの年齢層でも発症する可能性があるため、日常生活を送る能力を保つために、進行を遅らせたり症状を改善するために、薬物療法や作業療法などの非薬物療法が行われます。

パニック障害
パニック障害は、予兆なく突然苦しい発作が発生し、激しい動悸、呼吸困難、めまい、吐き気、しびれなどの症状が現れます。これらの症状は予測不可能に出現し、頻繁に再発すると、過度な不安を引き起こし、外出などの活動が難しくなることがあります。治療のアプローチとして、薬物療法と認知行動療法が行われます。

社交不安障害
社交不安障害は、人前での緊張や恐怖が極めて強く、顔の赤み、動悸、発汗、声の震え、吐き気、腹痛などの症状が現れます。症状が再び発生することへの不安が強まり、人々の集まる場所を避けるような行動が見られ、日常生活に影響を及ぼすことがあります。治療として、薬物療法と並行して認知行動療法や森田療法などが用いられます。

発達障害
脳機能の発達に影響する障害で、対人関係やコミュニケーションなどが苦手な一方、特定の能力に優れている場合もあります。発達障害には自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害等が該当します。注意欠如・多動性障害には薬物療法と環境の調整が必要です。

強迫性障害
不潔に感じて何度も手を洗ったり、戸締りを何度も確認したり、他人に害を加えたのではないかといった強い不安感や不快感(強迫観念)があり、それを和らげるために同じ行動(強迫行為)を何度も繰り返すことが特徴です。治療には、薬物療法と精神療法(特に認知行動 療法)が使用されます。

摂食障害
摂食障害は体重や体型への執着心があり、過度に痩せることを目指す「拒食症」、体重増加に対して過度なダイエットを行う「過食症」、大量に食べて後に嘔吐を繰り返して体重をコントロールしようとする「過食嘔吐症」が含まれます。治療は、心理療法や栄養指導が主となり、症状の重症度によっては入院治療や薬物療法も検討されます。
